CRAFTSMANSHIP

1.裁断
まず、一枚の革から場所によって異なる革の伸び方向、傷などの特徴を確認し、出来上がりを考えながら
実際のパーツより大きめに裁断します。
次に、革の裏面の毛羽立ちを抑える為、仕上げ剤を塗り、磨き上げます。
その後、実際の寸法に裁断していきます。
裁断したパーツが歪んでしまわないように、このように段階的な裁断をしております。

2.面取り
裁断面を磨き、丸く仕上げる為、初めに角を専用の道具で切り落とします。
均一の深さで切り落とさないと裁断面はガタガタになってしまうので注意が必要です。

3.ネン入れ
裁断面や縫い目の少し外側を、熱した工具を使い線状に熱と圧力をかける作業。
装飾的なラインも生まれますが、本来は熱と圧力により革の繊維を密にすることで断面にハリを与えたり接着力を高めることを目的としています。

4.焼き締め
綺麗に磨き上げた断面に熱したコテを当て革の繊維を密にすることによって、きめ細かな仕上がりになり
且つ、革に含まれる蝋分が溶けて表面にツヤを与えます。

5.菱目打ち
斜めの刃が何本も連なる「菱目打ち」という道具を木槌で打ちつけステッチのピッチの印を付けます。
この印を真っ直ぐに付けられないと、真っ直ぐ走るステッチは生まれません。

6.手縫い
一本の糸の両端に縫い針を固定し、縫い穴の表と裏からそれぞれ交互に通し引き抜くように縫っていきます。
糸を引き締めるテンションを揃え、均一なステッチになるよう縫い上げます。